捻挫とは・・・
関節に過度に力が加わり捻って痛めるもので、整形外科などでレントゲンを撮影した際に骨には異常が無いものの、関節や靭帯や腱などのみ損傷を起こしているものです。
スポーツ中はもちろん、日常生活で転倒したり階段を踏み外してしまい足首や手首などを捻って痛めることがとても多い怪我です。
強く捻ってしまった場合、関節付近の靭帯や腱、軟骨が傷つき内出血が起こり痛めた場所が
腫れてしまうこともあります。
突き指や寝違えなども捻挫に含まれます。
捻挫には靭帯の傷の段階によってⅠ~Ⅲ度の3つに分類されます。
Ⅰ度損傷…痛みも弱く腫れも一時的に軽度靭帯が伸びている程度です。
Ⅱ度損傷…靭帯一部断裂。
Ⅲ度損傷…靭帯完全断裂。
捻挫をしたら応急処置としてRICE処置を行いましょう。
RICE処置は自分でもできる、病院へ行く前に行う応急処置です。
RICEとはREST、ICE、COMPRESSION、ELEVATIONの頭文字をとったものになります。
REST…安静
運動や歩行をしてしまうと炎症が強くなってしまうのでやめましょう。
固定できる場合はテーピングや包帯などを使い固定しましょう。
ICE…冷やす(アイシング)
氷や冷水を氷嚢に入れ、空気を抜いた状態を作り損傷した場所を5~10分程度
冷やします。途中休みながらこれを3~5回繰り返します。
COMPRESSION(圧迫)
腫れている場合は、とても炎症が強いです。
腫れが続いている場合は改善が遅れてしまいますため、圧迫をして腫れを抑えましょう。
テーピングや包帯などで固定をしましょう。
ELEVATION(拳上)
ケガをした手足をクッションの上に置いたりして、足を高くして寝るなど痛いところを心臓より高い位置に置いて安静にしましょう。
足関節内反捻挫を例に回復までの流れ・・・
足関節内反捻挫とは足の捻挫でもっとも多いもので、ジャンプして着地した際に足を内側に捻ったり、階段からつまずいて足を着いてしまったりなど、とても多いものです。
急性期…負傷から3日間
損傷した日からおよそ3日間程度は腫れや熱さなどが続きます。その為、少なくとも3日間は
RICE処置をしましょう。
痛めてすぐの時期が最も大切で、予後の回復に大きな影響を与えます。
負傷している場合は入浴時、湯船につけず足首を温めないようにしましょう。
立つ、歩く、日常動作で痛みが強い場合はテーピング、包帯、サポーターなどを使用し固定します。
なるべく体重をかけないように松葉杖を使用するのも良いでしょう。
亜急性期…負傷から1週間~2週間
痛みや炎症、熱感、腫れが少しずつ引いてくる時期です。
痛みなく歩けるようになり足首周辺の筋肉を伸ばしたり力をつける運動を開始します。
痛みのない範囲で生活を行いましょう。安静にしているよりも適度に体を動かしたほうが血流がよくなるので整体を受けると良いでしょう。
このタイミングがとても重要で当院であれば施術者、整形外科であればドクターと良く相談をしてください。
回復期…負傷から1ヶ月以降
痛みや炎症がほぼなくなる時期です。
痛みがなくなってからスポーツや通常の生活に戻ってから、癖にならないように足首の筋肉をきたえていったり、周囲の関節を柔らかくしておくことが重要です。
また、テーピングを外したり、固定を終了させる時期がとても重要ですので、こちらも担当の施術者と相談してください。
捻挫は正しい処置(RICE処置)を取ることと復帰までの過程がすべてとても大切になります。
負傷して困っているときに改めてこのページをみていただければと思います。
怪我を癖にならないように、体の使い方を見直したり、根本改善していくことが重要ですね。
以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。