整体でよく耳にする「自己免疫力」って?
整体の目的としている自己免疫力とは何なのかについて説明したします。
薬などによる処置と違い、整体はその人が本来持っている自己免疫力を高めてあげて痛みの解消の手助けをするものになりますので、体への負担がより少ないものです。
細かく説明していきます。
自己免疫力とは
「人は生まれながら、痛みや病気を改善する能力を持っている」
古代ギリシャ医学のヒポクラテスという人物は「医学の父」と呼ばれる名医です。
このヒポクラテスは自然こそが最良のドクターであるといって唱えています。
つまり私たち整体師は薬を処方することができませんので、私たちの役割は身体が持つ自然になおそうとする能力を高めてあげることとなります。
基本的には手技で整体などを用いて動きの悪いところを改善したり、血流の悪い箇所を良くしたりすることで本来の動きを取り戻し、バランス良く活動することで身体能力を改善し、結果として代謝が上がったり活動の質が上がることで自己免疫力を高めてあげるということになります。
自己免疫力を高めるために環境を整える
自然免疫力を働かすには整体はもちろん、それ以外の要素も改善していくことで相乗効果でさらに免疫力が高まります。痛みを取るために、ご自身の体に皆様にも協力してほしいことがありますのでご紹介させていただきます。
大きく分けると、休養・食事・運動です。
まず休養といっても、ただゴロゴロしていれば良いというわけではなく、質の良い休息をとるということです。
しっかりお風呂に浸かり、ストレッチをし、十分に水を飲んで電気を消し7時間前後の睡眠を
取るといったイメージです。
また、「休息」とは睡眠を取ることのみではなく、仕事の合間に5~15分横になるということでも休息になります。
ずっと立っていたり座っていたりすると上半身の血液がどんどん下にいってしまい、脳や内臓に十分な血液量が行き渡らなくなりますが、横になるとことで地面と水平になるため、それらの血流が良くなり自己回復を助けてくれます。
また、食事に関しても不足している栄養素は補う必要があります。
例えば、3大栄養素である脂質、タンパク質、炭水化物をはじめ、カルシウム、鉄分、亜鉛、ミネラル、ビタミンなどバランスの良い食事ができるとより整体の効果も高まります。
朝昼晩としっかり食事を摂ることも重要です。夜だからといって過度に炭水化物を抜くことも身体にはあまり良くありません。
逆にいいますと、過度に日常的に炭水化物を抜いたり、体に悪い脂質(ジャンクフードや洋菓子)ばかりを摂取していると、糖新生ということが起きて筋肉が削られたり、自己免疫力が下がるばかりか思考や判断力の低下につながります。
整体でなぜ自己免疫力が高まる?
「整体」とひとことでいっても様々な手法があります。
基本的には手技を用いて筋肉をほぐしたり、もんだり伸ばしたりということが多いかと思います。
例えば肩こりでは筋肉の血流が悪く固くなっていたり、自律神経系の悩み(めまい、耳鳴り、頭痛、吐き気)などでは血流や代謝の低下、内臓の冷えなどが関わっており、それらに対してアプローチをしていきます。
筋肉を柔らかく(血流を良く)してあげることで代謝や血流が促進されます。血液には酸素や栄養などが含まれているため、手の先から足の先まで十分に血液がいきわたっている状態が痛みの改善には理想です。
それにより結果的に自己免疫力が高まっていきます。
ですので、整体には無限の可能性があり、ときには薬で改善しなかった悩みが解決されることもあります。
当院では、お客様の体を検査させていただき、整体により自己免疫力を高め痛みがなくなることで生活の質が豊かになるための手助けができたらと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。