挫傷とは・・・
挫傷とは、分かりやすくいいますとスジ(筋肉)を痛めたことをいいます。
肉離れも正式には挫傷といいます。
定義
接骨院における挫傷とは、外力により筋肉の組織や繊維に微細な断裂が起きて痛みが発生したものを指します。ぶつけて筋肉を傷めたものは「打撲」といい挫傷とは異なります。
例:急に走り出したときにふくらはぎの筋肉を傷めてしまう=挫傷(肉離れ)
挫傷(肉離れ)に対して
肉離れは骨に異常が無いものが多く、整形外科でレントゲンを撮ったけど異常なしと言われたが痛い。ということが多々あります。
ですので接骨院の得意分野のケガのひとつです。
初期は炎症が強いことが多いため、マッサージやストレッチは行わないのが原則です。
痛みのある部位とは別の場所をマッサージして、痛いところの負担を減らしてあげるということはあります。
まずは炎症を取り除くためにアイシング(冷却)をし、テーピング(固定)を行います。
痛めた筋肉をテーピングなどでサポートや固定してあげることで、痛みの早期回復を促していきます。
起こりやすい場所
一番肉離れが起こりやすいのは、ふくらはぎです。その次に太ももとなります。
ふくらはぎの下部がもっとも多く、久しぶりに運動をしたり、急に走り出したときや疲労が溜まっているときなど痛めるタイミングはさまざまです。
回復までの期間
①微小断裂
②部分断裂
③完全断裂
①と②についてはおおよそ2~3週間で回復することが多いです。
まずはテーピングや包帯で固定をしてあげて、切り傷のかさぶたのように筋肉にもかさぶたを作ってあげるようなイメージです。
固定をしすぎると固くなってしまいますので、かさぶたが形成されたら次にはそのかさぶたを外す施術を行います。
年齢が若いほど回復が早く2.3日でまったく痛みがなくなるという人も多くいます。
ですが、固定をせずに放置したり施術を受けたりしないとクセになってしまい5年10年と慢性的に肉離れを起こしてしまう体になってしまいますのでしっかりとした対処が必要です。
クセになるのが怖いのはもちろんですが、スポーツをしている方やアスリートは無意識にふくらはぎをかばって腰に疲労が溜まったり、フォームがおかしくなってしまうのもとても怖いですね。
当院での施術方法
当院ではスポーツの肉離れで来院される方は老若男女問わず多いです。
やはりふくらはぎか太ももが多くそれに対する施術方法のお話をします。
基本的には初期はアイシング、テーピング
中期はラジオ波温熱施術・マッサージ
後期はストレッチ・運動療法 です
イメージは、傷口の固定→かさぶたの形成→かさぶたの除去→筋力・可動域の回復
になります。
テーピングや固定が無い状態で日常生活やスポーツに復帰できるように施術を行います。
復帰するタイミングやストレッチ、トレーニングのタイミングは筋肉の回復具合によって慎重にご提案いたします。
また、痛めると筋力や可動域が低下するためそのリハビリやトレーニングを一緒に行っていくことと、再発しないためのアドバイスをいたします。
肉離れを起こさないために・・・
筋肉はゴムのように伸び縮みします。その伸縮性が無いとパチンと切れてしまいます。
ですので日常的に筋肉の血流状態を良くしたり、ストレッチをして伸張力を鍛えておくことが重要です。
また、股関節や足首の柔軟性も整えておくことでふくらはぎの負担が減りますので、痛めないためにもそれらのストレッチも推奨いたします。あとは、血流状態を良くしておくことも重要ですのでなるべくふくらはぎを冷やさないようにしましょう。
以上。今回は挫傷についてのお話になります。
痛めて間もない挫傷には保険適用で施術が可能です。お気軽にご相談ください。